can't take my eyes off you

生まれ変わってもこのライトの下へ

夏の前にクリエでTravis Jr.に逢えた話

着実にアイドルとしての階段を上っている宮近と、ときどき普通の15歳の宮近と。

改めて、堂々としている子だなあと。セクゾコンでのソロダンスをやり切って更に度胸をつけた宮近。幕が開いて先陣切って煽る役目が宮近で、予想はしていた部分もあるけれどいざ現実になると、今まさに目の前でまた一歩成長している瞬間に立ち会えているんだ...などと始まり、たった一言発しただけなのに事を大きく捉えすぎである。(開始早々重すぎ)

幕が開くまでどんな空気になるのか全く予想がつかなくて。5人と、会場に集まったお客さんと、双方向で盛り上げていくことになるんだろうなと思っていたんだけど、5人が会場の空気をしっかり引っ張ってくれていて、すごく頼もしかった。

序盤は一曲一曲が短くテンポ良くて、ひたすら可愛いくて楽しかった。最初から5人それぞれが満遍なくセンターに立っていたのが印象的。次々と切り替わる曲に合わせて立ち位置もころころ変わるので目にも耳にも楽しい演出。誰か一人に固定した方が覚えるのも楽だろうにフォーメーションがんがん入れ替えて全員がセンターになるように演出した5人の工夫と努力を称えたい。そら序盤で汗だくになるよね。盛り上がってますか?と、煽っているというよりは若干確認の意味も込めたトーンだった5人が可愛かった。客席の反応気になるよね怖いよね。だいじょぶだよ楽しいよ、ってもっと伝えれば良かった。

勢いをつけたところで次のweeeekでは歌うだけじゃなくセリフを挟み飽きさせない工夫もあって、もう可愛いしかない。何言ってるのか良く聞こえなかったところもあるけど、序盤の高揚の中ならたどたどしさすらひとつの可愛い演出に。続くTrouble maker。イントロ横一列でステップ踏むところ、最初ばらばらだったけど途中から合ってたね。ただでさえあのイントロ高まる上にまさかのとらじゅクリエでかかると思ってないから最初のばらばら具合も勢いに飲み込まれて、うんいいよ!おっけーだよ!って某ローラのような陽気なテンションに。とらめサビ部分の振付けを考えてきたのでみんなでやりましょうという流れに。本家の振付けそのままでも十分楽しくできたと思うけど、ひと手間かけて自分たちで考えてきたその過程を想像するだけで胸熱な激甘おたく。2日間の初単独公演を盛り上げようとたくさんアイディアを練って来た健気な5人のいじらしいまでの可愛さどうしてくれるの?みんなで出来るように簡単な振りの方が良いかな?って話し合いしたんですか?なんですかその可愛いしかない会合。

マイク片手に歌いながら踊るとらじゅが新鮮でときめいた。ダンスがメインではなくマイクを持ってることが前提にある振付けをさらっと踊る5人は、ガシガシ踊るかっこいい時とは全然違う顔をしていて、小さな劇場の額縁の中に並んで収まる彼らが5つのマスコットに見えて可愛すぎて苦しかった。

 

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 「ジャニーズ銀座」と掲げられたちかちか光るチープな看板が小劇場っぽさを際立たせていて、クリエに立っていたとらじゅを思い出そうとするとこんなイメージ。小劇場とネオンの光。

オープニングはshelterで満場一致だったと本人たちが言うくらいとらじゃのパフォーマンスはかっこいいというイメージが先行していたから、5人並ぶとこんな可愛いの?!可愛いのもいけちゃうの?!なんなんだよ可愛いのかよ!!!ずいぶん可愛いのね!!!んもぉーーー!!!みたいな、(ほんとはずっとこのテンション)Summer timeの横一列が可愛すぎてあれ5連のチャームだわ。(以下イメージ画像)

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よこいちのとらじゅが私にはこれくらいキュートに見えていた。

 宮近個人については、本当に不思議な魅力のある子で。出来る子だし、かっこいいし、可愛いし、それぞれの場面に合わせててころころ表情を変える。MCを任せれば上手く回すし、ひとたび踊りだせばみんなの視線を奪うくらい人を惹きつけるかっこ良さだし、それらとの対比で余計に引き立つふとしたときの可愛さまで装備していて。宮近がセンターに来るとラインが真ん中だけペコっとへこむ光景がどれほどのものか本人知らないだろうけどむかつくくらい可愛いんだからね?

かっこつけるときは潔くかっこつける清々しさ。ジャニーズワールドでの宮近を見たときにも思ったこと。ダンスが好きだと照れずに表現する真摯な姿が美しい。

横アリでも感じた、肝の据わっている子だともう何度目か分からないことを改めて思う。セクゾコンのミルキーウェイでのソロダンス、誰がどう見ても大役でしかない大抜擢も、そこだけ浮かび上がることなく最後までやり通していたように私には映った。それはきっと他の曲も全て手を抜かずきっちり踊っていたから。全編通して一定の質を保てるのは、待ち構える大役にも気負わない肝の据わりっぷり、それ故にミルキーウェイの後も息切れせずに力の配分が上手くできること、大役を終えた後も気を抜かない真面目さなど色々要因はあると思うけど、大きな期待をかけられても変に気負わずにやってのけるそのフラットさが、宮近が重宝される大きな理由だと私は思う。それを器用さと呼ぶべきか、精神力の強さと呼ぶべきか、まだ分からない。

喋ってる時に垣間見せる普通の15歳の宮近。最近の急激な推されっぷりで今宮近がどこにいるのかもう良く分からない現状と、これから近い内にまたとてつもない未来がやってくるんじゃないかという漠然とした期待と不安。今も未来も両手からこぼれ落ちて全く掴めない状況で、時折年相応な面を見せてくれるとほっとする。そういえば彼は高校生になったことが嬉しい普通の15歳でもあるんだよなあとふと思い出して、なんだか嬉しくなる。最近では彼がこなす大きな仕事の数々がオーラのように背後に見えて大物宮近のフィルターが通常状態になっていたので、15歳らしい一面を見せてくれるだけでものすごく可愛く思える。カジリーグのときはMCに比べて思いついたことをぽんぽん言葉にしている様子で、周りをあまり気にせず自由に振舞っている(ように見える)宮近は悶える可愛さだった。 

カジリーグやMCで見せてくれた5人の個性とバランスの良さ。

コンスタントに5人での雑誌撮影があったからか、普段5人一緒の仕事が少ない割に互いにキャラクターを理解していて役割分担も分かりやすかった。棲み分けがはっきりしてるように見えるのは、発する一言でまっすぐ人柄が伝わってくる朝日とうみんちゅのおかげかもしれない。

閑也が最年長らしさをあまり感じさせることなくメンバーに馴染んでいた。普段とらじゅのみんなよりお兄さんたちの中で踊るかっこいいイメージがあったけど、いざ蓋を開けたらとらじゅにいる閑也が想像以上に可愛くて嬉しい発見。下の4人がみんな閑也のこと呼び捨てにしてる状況とか、最年長だからと仕切りを彼に丸投げしない5人のバランス、閑也自身が前に前にと出てくる性格ではどうやらなさそうなことなどで、彼の最年長キャラが前面に出ることなくとらじゅかわいいの輪に完全に組み込まれていた。閑也の振舞いの可愛らしさもとらじゅ全体の可愛さをかなり底上げしてる。と言いつつ、クレアクの振付けは閑也が三日間かけて考えてくれたらしく、彼らの強みであるダンスの面でメンバーを引っ張ってくれる、頼もしくてかっこいい最年長の一面も。閑也だけ4人とは別のお仕事が多いけど、閑也とらじゅに超必要と思った。

舞台上に宮近と閑也だけになった時に、互いのことを何でも話せる相手だと突然真面目な話を始めたのには急だね?ってなったけど、2人にしてみればリハ中などから真面目な感じでやっていて、普通のやり取りなのかもしれない。みんなでいるときはふざけてるけど2人になると実は静かで真面目な人っているじゃん?閑也と宮近はそんな関係なのかなあ、と想像してみたり。2人はクリエを通じて一層強い信頼関係を築いた様でね、ユニットって素晴らしいね...(遠い目)他の3人に聞いてもまともな答えが返ってこない、話聞いてないんだよ、でもできちゃうんだよ!とぼやく2人が可愛かった。そこに「今俺の話してた?」とゆるふわなトーンで登場のあらんちゃん。ユニットっていいね....(遠い目)

閑也と宮近のやり取りと言えば、カジリーグにて「あらんの携帯カバーの色は?」という問題で、3文字目と4文字目で隣同士だった宮近と閑也がこそこそ話していて、結局4人が出した答えは「しらない」で、不正解だけどちゃんとひとつの言葉に。本当の答えは「むらさき」で、当の本人あらんちゃんは二文字目なので「ら」と書いていて、おそらく宮近は隣にいたあらんちゃんが「ら」と書いているのを見て閑也と答えを合わせにいったのではと。シンキングタイム中に打ち合わせしちゃゲームとして成り立たないけど、答えが間違ってる上にみんなばらばらの答えでぐだぐだになるよりはよっぽど盛り上がる正しい選択だったと。どうせ答えわからないし「しらない」で統一しね?みたいなやり取りしてたのなら賢い子たちだわ。しらねーし!って素直な気持ちで「し」と書いた(しを反転させてJと書いていたが)うみんちゅはひとりでミラクル起こしたことにしておこう。

あらんちゃんが合間合間にビシバシ突っ込んでてあらんちゃんいいよ!!ってなった。岩橋くんがとらじゅクリエ楽しいです!って言ってくれたところに「棒読みなんだよ」って笑顔でさらっと言い放ったあらんちゃんには笑った。普段みんなといる時のあらんちゃんこんな感じなんだろうね。あらんちゃんなら許されちゃう。あの笑顔されちゃね、そもそも怒る気にすらならないよ。宮近があらんのことは怒れないって言ってたの、今なら良く分かる。岸くんを紹介したあとに、隣の海苔巻いてる人、と岩橋くんのこと適当に扱う宮近。普段岩橋くんと仲良しなんだろうなあとほっこりしたやり取り。 カジリーグ中に本気の水分補給してる姿すらも可愛くて。もう何でも可愛いわ。(だって全部可愛いんだもん投げ出したい)

MCで岩橋くんがプレゾンのお知らせしてくれたんだけど、①まずプレゾンに彼は出ないし、②今日の主役じゃないし、③なんなら舞台上にすらいない(BOX席から身を乗り出して)岩橋くんがプレゾンの宣伝をするという、どーーう考えても奇妙な事態が勝手に進行していたんだけど、ステージ上にいる5人から視線をずらしてとらじゅ以外の人に話をさせることで宮近がプレゾンに出ないことには触れないよっていうメッセージは受信したので、やり方として間違ってはなかったというか、ああするしかなかったんだろうなあと。プレゾンの話をしている時ダメだと分かっていてちらっと舞台上を見てしまった。岩橋くんたちが喋っているBOX席の方を見上げている宮近がいて、今は見ない方がいいというかせっかく楽しいのに自分でこんなことしても良いことないと思ってすぐ視線を戻した。何をどう言ったっていちばん複雑なのは5人だから。

選曲に関して、君たち世代違うでしょ?て思う曲が多くて、きっと色々考えて意図を持って選んだんだろうなぁと。最近やったから、とか思いついたままに選んでたらこうはならんだろうというセトリ。懐かしい曲ばかりで私はすごく楽しかったけど。 フィーバーとフューチャーとかさ、どんな打ち合わせしたらこの曲があがってくるの?(調べたら7年前だぜこの曲?後々そんな歌い継がれてもないしさ。)しかも終盤に持ってくるとは。

曲中に、「俺らと未来に行く準備できてる?」と客席に問いかけた宮近。

歓声の中で聞こえてきた宮近の声に、一瞬聞き間違いかと疑った。終盤の定番曲でもないこの曲を一体どっから持って来たのよ?と不思議に思ったまま、彼らが何かしらの意志を持って選曲しているという所まで思いが至らない状態で聞いていたところに飛び込んできた宮近の煽り。歌詞に合わせてそう問いかけるほど宮近がこの曲について考えていたことに、その時初めて気づかされた。たとえ後から曲に合わせて考えたのだとしても、公演の終盤でこの曲を歌ったことに意味を持たせた宮近の煽りは、思いつきにしては絶妙すぎるし、考えた上で言ったのならちょっと困るくらい余韻を残しすぎだよ。まったく憎いね?どうしてくれるの。

彼らが口にする未来とかこれからとか、先を想像させる言葉に5人の気持ちがたくさん詰まっていた。そう簡単に次があるわけじゃないこと、この世界に身を置いている彼らはきっと全部分かっていて、だからこそ一層彼らの言葉に強い思いが込められているように感じた。Jrのユニットが脆いことなどみんな分かっていてむしろ不安の方が大きい状況で、またコンサートができるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。と大きな声で客席に向かって放たれた5人の言葉、ちゃんと届いてたよ。状況はどうであれ、明るい未来を信じようってすごく前向きな気持ちで思うことができた。この後に及んでごちゃごちゃ言ってる自分ダサいなって思うくらい、なんだか明るい未来が来そうだねって思えるくらい、あの瞬間はそれほど楽しかったんだよ。

とらじゅのクリエ単独公演がこの先どこに繋がるのか分からない。今とらじゅを取り巻く環境から宙に浮いてしまっているのはむしろこの2日間の方で。今まで先輩のバックでさえ一緒につく事が多くはなくて、初めて5人がメインでやった仕事がこのクリエ。次の仕事はまた宮近だけ別だと既に知らされている現状で一体このクリエにどんな意味があるんだろうと困惑するのも仕方ない。神宮寺がせくぼクリエのMCで、一年前にせくぼでクリエをやると聞かされていたと言っていたらしいので、仮にとらじゅもそうだとしたら、一年前にあったとらじゅ公演の意味は、一年経った今にはきっと当てはめることができない。それくらい状況は変わった。既に今年の夏が去年とは違うこと、宮近が他のメンバーとは違う夏になることを会場にいる全員が知っていた。その状況で彼らが発する5人という言葉は正直痛いくらい切なくもあって。15歳そこそこの子たちが発する言葉の強さと頼りなさ。これといった拠り所もなく放たれた言葉は、今の状況に飲まれて客席に落ちて消えていっちゃいそうで心配にもなったけど、まっすぐ、ちゃんと届いた。初めて5人が主役になった2日間であると同時に、この日を最後に夏が終わるまでしばらくお預けの、全員一緒のステージ。今がいちばん不安なのも、これからにいちばん期待を抱いているのも、他でもないとらじゅの5人で。クリエでのとらじゅが楽しそうだったし楽しかったこと、不安な現状を蹴散らすくらいパワーがあったこと、5人に可能性を感じたことは間違いなくとらじゅの今に刻まれた。とらめの振付け指導で、悩みとか吹き飛ばす勢いでやって下さいって宮近が言ってたとき、素直にうんうん頷いちゃったくらいはっぴーな空気充満してた。本当に楽しかったよ。

正直、手放しで明るいだけの未来を描く勇気もないけど、かといってこれで終わりだと思う潔さもない。とらじゅ公演を何かひとつ言葉を選んで締めくくることが今はまだ怖くてできないです。次に繋がる点が見つかるまで、最高に楽しかった思い出として、ここに置いたままにしようと思います。

ダンスが好きで、ダンスで魅せたいと言う宮近にとってきっとTravis Japanは大切な場所で、ここで頑張ることを考えていた時期も確かにあっただろうけど、次第に状況は変わって。賢い子だから今を顧みずに発言するようなことはしないと思うし、もう以前のように派遣って軽く口に出せる状況じゃなくなってることにも気づいてる。もしかして周りに気を遣って思いを巡らせるようなことがあるのかもしれないけど、宮近がTravis Japanのこと大切に思ってるのみんな知ってるよ。5人がこの夏のお仕事のこと既に聞かされた状態でクリエに臨んでいたのなら、どんな思いでやっていたんだろうなあとか考え始めるともうどうにも収集がつかなくなるので、やっぱりクリエはクリエのままで大切にしまっておく。いつか5人が振り返って、未来の5人とこの2日間を自分たちで繋げてくれたら本望です。

 何があれっていつの間にか宮近だけじゃなくて5人での未来を考えるようになっていた自分に驚きだよ。とらじゅの5人がとらじゅで楽しそうにしていたせいだからね?!

とらじゅクリエ、楽しかったよ。この夏も、頑張る5人を見に行くね。(summer timeを延々リピしながら)